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羊とトカゲと・・・ブランドタグ

・・・ったく。
どこもかしこも穴を掘っておるな。
どうにかならんもんかね。
四半期ごとの穴掘りは。
白金台のオフィスから平塚の自宅に戻る道中、11箇所も道路に穴を掘っとった。

政治のことはよーわからんけど、そろそろ限界なんじゃない?
道路に穴掘るの。

もっとクリエイティブにお願いしますよ。税金の使い途は。

さて、傘です。
ここんとこ、ちょっと動きがあった。3歩進んで1歩後退というところか・・・。

まず手元。
ストレートタイプ(「J字型」じゃないやつね)にストラップが取り付けられるようデザインを変更した。
理由は「教えて!goo」でこんな記事を発見したから。

ストレートタイプの手元って持ち運びが不便・・・。

たしかに!
というわけで、ストラップ・リングを付けることにした。(ストラップは別途作成中)
コレです。

手元ストラップ付き

 

それから。
これまた手元の加工である。
先日、革職人さんから「試作品ができた」との連絡があり、すぐさま受け取りに行った。
その形状からなかなか四苦八苦だったらしく、ご苦労をおかけしたようだ。

手元 

 

手元2

 

革の材質は牛でも豚でもない。羊だ。
形状が特殊なんで柔らかい羊じゃないと、うまく革を巻けないらしいのだ。
羊の革って柔らかいんだな。はじめて知った。

で、こんな材質も見せてもらった。
これ、何だかわかります?

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試作品でけた!(3)

実は傘をつくりはじめるまで知らなかったことがある。
傘はプレゼントしてとても喜ばれる贈答品である、ということ。傘はその形状から末広がりの縁起物として、古くから

 ・誕生祝い
 ・出産祝い
 ・就職祝い
 ・退職祝い
 ・開業祝い
 ・傘寿や還暦のお祝い
 ・父の日や母の日のお祝

なんかに大切な人への贈り物として大活躍なのだ。
というわけで、僕の傘が完成した暁にはプレゼントの最優力候補として、ぜひご検討賜りたい^^

ちなみに今、ラッピング用の梱包資材をあれこれ選定中でして、昨日も生地の卸売をやっている友人とその打ち合わせをしたところだ。

ラッピングには「風呂敷」を使いたいなと思ったので、それに見合う生地サンプルをいくつか見つくろって持参してもらった。風呂敷に使う生地は「ちりめん」というらしい。いやー、これがまた、模様も素材も実にバリエーション豊富で、あれこれ眺めているだけで楽しかった。

さぁ~て、どれにしようかなと。それは出来てからのお楽しみ。乞うご期待である。

・・・と軽~くPRも済んだところで前回の続き、試作品の話をしよう。

 

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試作品でけた!(2)

えーと。前回に引き続き今日も試作品について書かせてもらいます。

僕の傘はいわゆる「多間傘」といって、骨の本数が16本あるものだ。
通常は8本だから倍である。

では、なぜ16本の傘にしたのか?
理由は2つある。1つはシルエットの美しさ。骨の本数が多いと、傘を開いたときのシルエットがとてもきれいな球体になるのである。それに、番傘のような和傘テイストを感じさせて、日本っぽい。これが気に入ったから。

もうひとつは強度の関係。傘の強度は、ある意味、骨の本数に比例するといってよい。8本より10本、10本より12本、そして、もちろん12本より16本なのだ。最近だと、24本なんてのが流行りで、実は僕もそうしようかなと迷いはした。でも、考えた末、やめた。
24本だと、どうしても傘自体が重くなってしまうし、機能面でもコストの面でも余計と判断してボツにしたのだ。

 

さて、傘の骨の話をしたい。傘の骨は大きく3つある。

 1.中棒(傘の背骨。手元部分に延びる中心の骨)
 2.親骨(露先に延びる生地が縫い付けてある骨)
 3.受骨(親骨を支える骨)

と、まぁ、傘とはこういう構造になっている。この3つの中でとりわけ大事なのは親骨である。
なぜか?

傘の故障の大半は、この親骨の「曲がり」「折れ」が原因だからである。
要するに、親骨がヘボいと、壊れやすいのだ。そして、この壊れやすさとは、素材によるところが大きい。だから、安い傘が壊れやすいというのは素材がヘボいともいえるのである。

ちなみに、一般的な傘で親骨に使用される素材は次のとおり。
材料費の安い順から並べてある。

 ・スチール
 ・アルミ
 ・グラスファイバー
 ・カーボン

それぞれ次のような特徴を持つ。
スチールは強度はあるが重い。アルミはスチールよりも軽いが弱い。グラスファイバーは曲がりやすいが折れにくく軽い。そして、カーボンはグラスファイバーのさらにその上をいく、といった感じである。

では、僕の傘の親骨の素材は何か?

 

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試作品でけた!(1)

待ちに待った試作品が届いた。
完成まで1ヶ月半。ようやく実物を拝むことができた。思えば・・・

傘を作ろう!
そう思い立ったのはいいものの、「では、いったいどこに頼めば僕のアイデアをカタチにしてもらえるのか?」と、ほんの数ヶ月前の僕はいきなり途方に暮れることになる。

まだ世の中にないアイデアをカタチにする。
このことには価値がある。しかし、それはやっぱり平坦な道のりではなかったのだ。

 

とにかく傘を作ってもらえるところが見つからない・・・。
傘をつくってもらえそうな会社やお店をタウンページで検索し、メールや電話で片っ端から問い合わせてみても、返ってくる答えは「ウチではつくってない」というのがほとんど。

ようやく脈のありそうなところを探し当て、期待を込めて問い合わせてみても、その答えは「既製品の加工だけしか扱ってない」「最低ロット2000本以上からの取引になります」「そんな傘をつくっても売れないよ」など、初っ端から出鼻をくじかれるものだった。メールで問い合わせても、返事すらもらえない。そんなところもたくさんあった。

そもそも、である。もう日本では傘はつくっていない。
生産の9割は中国なのだ。だから、オリジナル傘をOEM製造したいのであれば、大量ロットの取引か既製品の加工くらいしか対応してもらえないのである。小ロットの取引や手間のかかる製品だと、先方も採算が合わないということなんだろう。

 

ま、そんなこんなで。
とにかく僕の考えた傘をつくってくれるところがないッ

タウンページでリストアップした傘をつくってもらえそうな会社やお店も、もう残りわずか。このままだと、絵に描いた餅になっちまう。ヤバイ。本格的にマズイ。どうすれば・・・。

そんなとき、あるところから返事があった。

 

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